シルバープレートのレーザー切断

メーカー:TRUMPF

概要と特長

シルバーは、柔軟性に優れていることからデザイン性が高く、非常に魅力的な仕上がりを可能とするため、ジュエリーや銀器など、高級品として広く使用されています。一方で、優れた熱伝導、電気伝導性を有しており、腐食や酸化への耐性が極めて高いホワイトメタルとしても知られており、電子機器やエネルギー分野などの他、様々な産業用途で広く使用されています。シルバーは非常に反射性が高いことから、レーザーによる切断が極めて困難な材料とされています。

 

しかし、アシストガスのタイプによって、レーザーによる加工結果に大きく影響を与えます。シルバーのレーザー切断の場合、一般的に窒素または酸素のアシストガスを使用します。窒素はより遅く、より切り口が綺麗な切断を可能にしますが、ワークの戻り光(反射光)が発生しやすくなります。一方、酸素の場合は戻り光(反射光)のリスクが少なく、より速い速度でのレーザー切断が可能です。

 

シングルモードファイバーレーザーのTruFiberを周波数800Hz、Duty Cycle 65%で変調し、アシストガスとして酸素を使用すると、厚み1.5mmのスターリングシルバーを高品質な状態で切断することができます。

アプリケーションパラメーター

タイプ TruFiber P compact 300W–2kW
出力パワー 1.5kW
M2 1.1
焦点サイズ 50μm(1/e²)
加工速度 2 m/min
変調 Yes