遮熱コーティング(TBC)は、航空工学やガスタービン製造において、部品の寿命を延ばすために使用されています。また、自動車業界では、エンジンの排気システムからの熱損失を減らすためにTBCが使用されることが多くなっています。TBCは、金属基材、ボンド、コート、熱成長酸化物、セラミックトップコートの複数の層で構成されており、長時間にわたる高熱から素材を保護し、部品の酸化を抑制します。
TBC除去は、バーニングや表面の粗さを避け、表面品質を維持しながら厚い層を除去する必要があります。TRUMPFのTruPulse nano 70W EP-Zシリーズは、短いプロセス時間、プロセス後の高品質な金属表面の質感、非常に小さい熱影響部など、最高のTBC除去の結果をご提供します。また、
ガスアシストを必要としないため、大幅なコスト削減が可能です。
厚さ8mmのTBCを高品質な表面処理で除去する場合、2x2mmの正方形で63秒、10x10mmの正方形で19分かかります。100W EP-Zシリーズでは、波形設定WF=30で使用してプロセス時間を短縮することができますが、熱影響が大きくなります。
タイプ | TruPulse nano 70W EP-Z |
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出力パワー | 70W |
M2 | <1.6 |
ビーム径 | 8mm |
スキャナー/レンズ | >8mm/163mm FL-theta |
出力エネルギー | WF35 100kHz @2000mm/s |